2013年10月3日木曜日

New Amsterdam Gin 40 ニューアムステルダム・ジン



NEW AMSTERDAM GIN
ニュー アムステルダム ジン
40度 750CC
実勢価格 1,200円~


ニュー・アムステルダムと銘うたれたロンドン・ドライ・ジン、
生産はアメリカ・カリフォルニアで、ラベルにはニューヨークの象徴、エンパイアステートビルが・・・
というなかなかカオスなジンかもです

(どうやらオランダ植民地時代のニューヨークのことをニューアムステルダムというそうです)
ジン発祥の地、オランダに敬意をこめてこの名前だとか。
でも味はイギリス系のプレミアムジン・・・。

ボトルは都会的な印象。
4角柱から8画柱に流れるようにカットされたデザインになってます
角度によっていろんな光が屈折してさまざまな表情をみせるこのボトルは個人的にはなかなかポイント高いです

Impression

裏面ラベルには「熟した柑橘類の香りと滑らかで長く続く後味が特徴のジンです」とあります

まさにその通りです・・・。
香りは柑橘系、それもみかんのような香りがさわやかに広がります

口に運んでみてもまずはシトラスのフレイバーが全面にでてきます
柑橘系の香りといってもいろいろありますが。
このジンはグレープフルーツのようなキリっとすこし苦味のある味ではなく、みかんやネーブルのような「甘酸っぱい」味わいに寄っている事でしょうか。
その点は面白いですね

その甘い風味がかなり余韻をもって口に残ります。
この長く続く後味がこのジンの魅力ではないでしょうか
強い香りがしだいに弱まっていって、スッと消える―この流れが非常に自然で心地よいです
これが口当たりの「滑らかさ」と表現できるのでしょうか

しかしやはりその柑橘の風味が強すぎて、全体のバランス感や繊細さという面では、もうひとつな印象をうけました
良い意味でも悪い意味でも、カクテルなどに使用したときジンらしさが感じられず、まったく別の飲み物に変わってしまいます。

くっきりと輪郭をもったニューアムステルダム・ジンは案外、ジンをあまり飲んだことがない方にお勧めできる1本かもしれません

個人的にはあまり柑橘の香りが強すぎるのは、好きじゃないので、もう買わなくていいかな、、、という気持ちはありますが、このジンを気に入る方も大勢おられると思います。
試してみる価値はありますよ!!


辛口←・・・★・→甘口
素直←・★・・・→繊細

コスパ★★★


ウイスキーレビューはじめました
http://juniwhis.com/

2013年10月1日火曜日

Plymouth 41.2 プリマス・ジン

PLYMOUTH GIN
プリマス・ジン 41.2度 700cc
ドライ・ジン
実勢1,200円~

ジンの名前の由来はイギリス南西部の港街「プリマス」から。
イギリス海軍の重要な軍港でもあるプリマス
このジンのラベルに描かれている帆船も海軍のものだと思われる。

どうやら英国では最も歴史のあるブランド。
グリーンの瓶に輝くEST.1793の文字が誇らしい
有名なカクテルのギムレットのオリジナルレシピはこの「プリマス」指定らしい

ビーフィーター、タンカレー、ボンベイサファイア、ゴードンの4強に隠れていまいち日の目を浴びないジンではあるが、個人的にはこいつをいれて5強にして欲しい。

バランスがとれていて非常においしいジンではあるのだが、突出した個性がないように感じられて地味な印象になってしまうのは仕方ない。
通好みなジンかもしれない。






Impression

香りはあまり強いほうではないが、さわやかなジンらしい香りが鼻を抜ける
キリっとはっきりしたフレイバーが多いジンのなかでは、落ち着いている印象を受ける

口に運ぶと、一瞬とまどう。
最初のアタック感は弱めだろう。スパイスの尖った香りがないのだ
このあたりがこのジンの特色といっていいかもしれない
しかし、薄いというわけではない
絶妙のバランスでボタニカルが共存していて、複雑で繊細な香りが口に広がる


感じたのは「甘い」という感覚、これは上質なウォッカに通じるまろやかさと共通するものかもしれない
このジンを一言で説明するならば「まろやかなジン」といえるのではないか。
いずれかのスパイスやハーブの香りが突き出ていないことは、逆にいえば、いずれの香りをも殺していないことでもあるといえる。
確かに感じられるジュニパーの香り、そして柑橘の酸味と苦み、それぞれが絶妙なバランスで香る
47度が主流のジンにあって41.2度という度数は珍しいように感じるが、飲んでみればその度数が正解に感じる
たぶんこのレシピのまま47度だとアルコールの刺激が勝ってしまい、バランスが崩れてしまうだろう


小手先で誤魔化すような味付けではなくて、しっかりと堅実に作り上げられたこのジンは非常に好感がもてる

淡いグリーンのボトルはゆるやかな曲線を描き、このジンの魅力を表現している・・・・・ように感じられたのだが、ボトルデザイン変わった・・・。
(写真は旧ボトル)
新ボトルは角ばったスタイルで、これまでとはかなり印象が違う。
うーん、なんか微妙




このジンの魅力を伝えるのは非常に難しい
個性的とは感じないが、ジンがキレや華やかさが重視されることを考えると、この優しい味は意外と珍しい存在ではないかと思われる

時々、この完璧ながらもやさしい味を飲みたくなるので、かならず家に一本はストックしている

ジンを飲んだことがない人にはどうもお勧めしにくいが、ジン好きには是非飲んでほしい一本だ
第一印象はどうも物足りないように感じるかもしれないが、2,3杯飲んでいくと、プリマスの虜になるかも・・・。


辛口←・・・★・→甘口
素直←・・・★・→繊細

コスパ★★★★


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